用途から選ぶ、AI比較ガイド診断

安全性を判断するための根拠

生成AIに入力してはいけない情報|個人情報・社内資料の判断表

「何位か」の前に、何を守りたいか。
回答の正確さ、入力データ、公開時の権利を分けて考えます。

公開 内容確認 読了目安 8分
掲載スコアは2026年3月の保存値です。現在の安全性順位や企業利用の適合を示す情報ではありません。

この記事の要点

AIの安全性は、回答の正確さ・入力データの扱い・成果物の権利を分けて確認します。保存スコアだけでは、現在の業務への適合は判断できません。

まず、どこが心配?

不安を分けると、確認先が見えてくる

以下は確認手順の整理です。個別サービスの安全認定や順位ではありません。

回答の誤りが心配

原文で確かめる

出典の有無だけでなく、主張と原文が一致しているか。同じ質問で比較する手順を整理します。

社内資料を扱いたい

入力先を確かめる

モデル名ではなく、プラン・保存・学習利用・共有範囲を確認します。

文章や画像を公開したい

権利を確かめる

生成できることと、公開できることは別。出典や利用条件の確認を残します。

結論:公開済みか、自分に渡す権限がある情報だけから始める#

生成AIへそのまま入力しやすいのは、公開済みの情報、自分で作った一般的な文章、機密性のない架空データです。個人を特定できる情報、会社や取引先の秘密、ログイン情報、未公開の成果物は入力しません。業務上必要なら、所属組織が許可した製品・契約・設定の範囲を先に確認します。

「モデル学習に使われない設定」は重要ですが、保存、サービス提供のための処理、人による確認、接続先への送信まで一括して無くす意味ではありません。入力可否は、情報の種類と契約条件を分けて判断します。

3段階で判断する#

3段階で判断する表は横にスクロールして読めます
扱い使う前の判断
そのまま使いやすい公開済みWebページ、一般的な質問、自作の架空例権利と公開範囲を確認する
加工してから使う社名を除いた文章、値を丸めた集計、個人を特定できない例元情報を復元できないか確認する
入力しないパスワード、APIキー、顧客名簿、未公開契約、診療情報、他人の顔や声組織の承認済み環境でも必要性と契約を個別確認する

名前をA社に置き換えただけで安全とは限りません。部署、地域、金額、日付などの組み合わせから対象が推測できる場合があります。加工後の文章だけを見て、元の人や会社を特定できないかを確認してください。

特に入力しない6種類#

  • パスワード、APIキー、秘密鍵、Cookie、認証コード、復旧コード
  • 氏名と住所、電話番号、メール、マイナンバー、口座・カード情報などを組み合わせた個人情報
  • 顧客名簿、採用候補者、従業員評価、診療・健康・相談内容
  • 未公開の売上、契約、企画、研究、ソースコード、脆弱性情報
  • NDAや守秘義務の対象、取引先から預かった文章・画像・音声
  • 権利や同意を確認していない他人の写真、声、著作物

「AIが回答できるか」と「入力する権限があるか」は別です。自分のアカウントから送れることを、会社や本人から許可されたことの代わりにしません。

学習オフでも確認が必要な理由#

OpenAIのData Controlsでは、モデル改善をオフにしても会話履歴は残せること、Temporary Chatは学習に使われず履歴やメモリを作らない一方、安全目的で最大30日保持され得ることが説明されています。Gemini AppsではKeep Activityをオフにした会話も、応答と安全確保のため72時間保存されると案内されています。

したがって、設定はリスクを下げる手段ですが、「送信しても誰にも処理・保存されない」という保証ではありません。接続アプリやカスタム機能を使う場合は、送信先の第三者ポリシーも確認します。

OpenAI:Data Controls FAQ OpenAI:Temporary Chat FAQ Google:Gemini Apps Privacy Hub

会社や他人の情報は、法律と契約も確認する#

個人情報保護委員会は、事業者が本人の同意なく個人データを生成AIへ入力し、そのデータが回答以外の目的でも扱われる場合、個人情報保護法に違反する可能性があると注意喚起しています。経済産業省の契約チェックリストも、入力データの利用・外部提供・権利帰属などを契約で確認する観点を整理しています。

この記事だけで個別案件の適法性は判断できません。顧客・従業員・取引先の情報を扱う場合は、社内の情報管理担当や法務、必要に応じて専門家へ確認してください。

個人情報保護委員会:生成AIサービス利用の注意喚起 経済産業省:AIの利用・開発に関する契約チェックリスト

送信前の10秒チェック#

  1. この文章やファイルは既に公開されているか。
  2. 自分には外部サービスへ送る権限があるか。
  3. 人名や会社名を消しても対象を推測できないか。
  4. ログイン情報や秘密の値が混ざっていないか。
  5. 利用中の製品・プラン・設定で、保存と学習利用はどう扱われるか。
  6. 間違って公開・共有されても許容できるか。

1つでも判断できなければ送信を保留し、公開情報や架空データで作業手順だけ試します。確認日:2026-09-16。製品設定は変わるため、利用時に公式画面も確認してください。

次は、選び方を整理する

すでに入力してしまった場合
慌てて結論を出さず、情報の種類に応じて削除・共有解除・秘密情報の失効を進めます。
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