結論:便利さより先に、送る範囲と止め方を決める#
匿名化は氏名を伏せる作業ではありません。珍しい属性や他データとの組合せで本人が分かることがあります。AIの目的に不要な列を削り、粒度を粗くし、対応表を別管理します。
この記事は一般的な確認手順です。個別の法的判断や安全認定ではありません。勤務先・学校・医療機関・顧客との契約や規程がある場合は、その手順を優先してください。
危険が生まれやすい3つの場面#
| 場面 | 起こり得る問題 | 確認すること |
|---|---|---|
| 自由記述 | 本文に氏名・病名・住所が残る | 固有表現と珍しい出来事 |
| 表データ | 年齢・地域・職種の組合せで特定 | 少数グループと外れ値 |
| 仮名化 | 対応表も同じ場所へ送る | 対応表の分離と権限 |
安全に進める5ステップ#
- AIで達成したい分析と必要な項目を先に決める
- 不要な列・行・自由記述・識別子を削除する
- 日付を月、年齢を年代、場所を地域など必要な粒度へ丸める
- 仮名と本人を結ぶ対応表は別環境・別権限で管理する
- 少数カテゴリや珍しい組合せから再識別できないか人が確認する
そのまま使う・加工する・使わないの判断表#
| 判断 | 対象例 | 条件・対応 |
|---|---|---|
| 低リスク | 十分に集計された公開統計 | 小集団を含まない |
| 条件付き | 仮名化した社内データ | 再識別と契約を評価 |
| 入力しない | 要配慮情報の原票・対応表 | 承認済み分析環境を使う |
よくある質問#
**イニシャルに変えれば匿名?**
イニシャルも識別子になり得ます。属性の組合せと対応表を含めて評価します。
**AIに匿名化させてから使えばよい?**
匿名化のために原データをAIへ送ると、送信時点で問題が起こります。送信前に手元で処理します。
確認した一次情報とこの記事の範囲#
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