用途から選ぶ、AI比較ガイド診断

安全性を判断するための根拠

会社で生成AIを安全に使うためのチェックリスト

「何位か」の前に、何を守りたいか。
回答の正確さ、入力データ、公開時の権利を分けて考えます。

公開 内容確認 読了目安 10分
掲載スコアは2026年3月の保存値です。現在の安全性順位や企業利用の適合を示す情報ではありません。

この記事の要点

AIの安全性は、回答の正確さ・入力データの扱い・成果物の権利を分けて確認します。保存スコアだけでは、現在の業務への適合は判断できません。

まず、どこが心配?

不安を分けると、確認先が見えてくる

以下は確認手順の整理です。個別サービスの安全認定や順位ではありません。

回答の誤りが心配

原文で確かめる

出典の有無だけでなく、主張と原文が一致しているか。同じ質問で比較する手順を整理します。

社内資料を扱いたい

入力先を確かめる

モデル名ではなく、プラン・保存・学習利用・共有範囲を確認します。

文章や画像を公開したい

権利を確かめる

生成できることと、公開できることは別。出典や利用条件の確認を残します。

結論:ツールを許可するだけでなく、用途・データ・権限を一緒に決める#

会社で生成AIを安全に使うには、「ChatGPTを使ってよい」のような製品単位の許可だけでは足りません。誰が、どの契約で、何の仕事に、どの情報を使い、出力を誰が確認するかを決めます。

最初は公開情報と架空データだけの小さな業務で試し、入力・出力・共有・削除の流れを確認します。個人アカウントや未承認ツールへ業務データを移すことを、作業効率のための例外にしません。

導入前の8項目#

  1. 用途:文章の下書き、調査、議事録、コードなど対象業務を限定したか。
  2. データ:公開、社内限定、機密、個人データの区分を決めたか。
  3. 契約:個人版・法人版・APIのどれを使うか特定したか。
  4. 保存:学習利用、保持期間、人による確認、削除条件を確認したか。
  5. 権限:接続アプリ、ファイル、ブラウザ、外部送信を最小限にしたか。
  6. 共有:会話リンク、共同スペース、管理者、退職者の扱いを決めたか。
  7. 出力:事実・権利・差別・個人情報を誰が確認するか決めたか。
  8. 事故対応:誤入力、誤共有、秘密漏洩時の報告先と停止手順があるか。

入力情報を4区分する#

入力情報を4区分する表は横にスクロールして読めます
区分基本対応
公開情報自社サイト、公開資料、公開統計権利と正確性を確認して利用
社内限定手順書、一般的な議事メモ許可済み環境と用途だけで利用
機密情報戦略、契約、未公開売上、ソースコード原則入力せず、必要なら契約・技術・承認を個別確認
個人データ顧客、従業員、採用、健康・相談情報法令・目的・本人同意・委託条件を含め専門部署が判断

単純な匿名化では、複数項目の組み合わせから再特定できる場合があります。加工基準と確認者を決め、現場の自己判断だけにしません。

契約と設定で確認すること#

経済産業省のAI契約チェックリストは、入力データと出力について、特定、提供、利用、外部提供、権利帰属などを確認する観点を示しています。個人情報保護委員会は、本人同意なしの個人データ入力が回答以外の目的でも扱われる場合、法令違反になる可能性を注意喚起しています。

法人向け製品がモデル学習不使用を掲げていても、保存、安全対策での確認、外部委託、接続アプリ、組織管理者の権限は別項目です。販売ページの短い説明だけでなく、契約・プライバシー・管理設定を対象プランごとに確認します。

経済産業省:AIの利用・開発に関する契約チェックリスト 個人情報保護委員会:生成AIサービス利用の注意喚起

AIエージェントや接続アプリは、操作権限も確認する#

メール、Drive、GitHub、ブラウザ、社内データへ接続するAIは、チャット本文だけでなく接続先の情報を扱います。閲覧だけか、作成・変更・削除までできるか、対象フォルダやリポジトリを限定できるか、人間承認を挟めるかを確認します。

最初の検証では、テスト用データと限定アカウントを使い、本番・顧客・決済・公開操作から切り離します。プロンプトインジェクションなど外部コンテンツ由来の指示を受ける可能性も考え、外部送信や重要操作を自動承認しません。

社内ルールは1枚で使える形にする#

長い規程だけでは現場が判断できません。利用可能な製品とアカウント、入力OK・加工必須・入力禁止の具体例、出力確認者、事故時連絡先を1枚にまとめます。例外は口頭で認めず、期限と対象業務を記録します。

導入後は、利用量ではなく、誤入力、共有範囲、出力の訂正、作業時間、レビュー時間を確認します。全面禁止と全面許可の二択ではなく、安全に完了できる用途から範囲を広げます。確認日:2026-09-16。個別の法令・契約判断は社内法務や専門家へ確認してください。

次は、選び方を整理する

現場で迷う入力例を確認する
ルールを作る前に、そのまま入力できる情報と保留すべき情報を具体例で整理します。
← コラム一覧へ
会社で生成AIを安全に使うためのチェックリスト | AIえらびマップ